2021年5月「６代が医療で地域貢献」│中日新聞鳥居松専売所　(有)中日鳥居松販売

2021年4月プランタン記事
「６代が医療で地域貢献」
鳥居クリニック（鳥居松町）

【初代は江戸末期の漢方医】
鳥居松町の鳥居クリニックは地域の人に長年慕われ、親しまれている病院です。

　初代の鳥居良安先生は江戸末期に内津村で漢方医を開業し、弟子の指導とともに寺子屋も開いていました。明治時代に鳥居松に移転し、西洋医学も取り入れて開業。明治六年には勝川小学校と鳥居松小学校の前身である「文明学校」が敷地内に置かれ、１４０人ほどが学んでいました。

【３代目は初代医師会長】
２代目の鳥居正之先生は明治十八年から、産婆講習会で産婆学の講師を務めました。３代目の鳥居弘之先生は鳥居医院を開設。初代春日井市の医師会会長を務め、春日井市の市樹に桜を提案したともいわれます。４代目の鳥居良彦先生は昭和三十三年に当時では近代的な全鉄筋造りの鳥居病院を建設しました。

【いち早く在宅復帰支援】
５代目の鳥居豊久先生は平成七年に老人保健施設パーム春日井を開設。市内でいち早く、在宅復帰支援に取り組みました。また、平成十七年にはメディカルフィットネス鳥居を開設し、クリニックにもリハビリ施設を増設。この地域での積極的な予防医学の先駆けとなりました。

【身近な家庭医として】
現在のスタッフは老健など含めてグループ総勢１８０人。６代目の鳥居哲也先生は気さくで優しい院長先生だと評判です。「祖父母の代から孫までお世話になっている」「４代の院長先生に診察してもらった」という患者さんもいます。「地域に密着して、皆さんの健康を守りたいという代々の思いをスタッフ全員が引き継いでいます。身近な家庭医として、気軽に相談してください」と院長先生は話しています。