2019年1月プランタン記事
「美味しいきくらげ」
【障がい者が活躍できる場を】
物流業のホンダロジコム株式会社(八田町)は2017年1月から花長町で「きくらげ農園 春日井ファーム」を始めました。同社は障がい者が働く場を確保したいと雇用に力を入れていますが、職種が限られているのが現状。そこで障がい者も主体的に活躍できる事業として農業に注目しました。そして希少で商品価値の高い「あらげきくらげ」を栽培することにしました。
【温度と湿度管理が大切】
ファームでは責任者の川上昇平さんら4人のスタッフと3人の障がい者が働いています。大きな白いビニールハウスには畑と作業所が設けられています。生育には室温28℃と湿度90%以上が最適なので、冷暖房で環境を維持管理。1つの菌床から最大200gのきくらげが取れると言われますが、美味しいきくらげができる3~4か月を目安に栽培します。手作業で採取し、石づきやおがくずを丁寧に取ってパック詰め。年間収穫量は約1トンです。
【食物繊維とカルシウム豊富】
春日井ファームでの直売価格は生きくらげが250g500円。乾燥きくらげのホールは42g500円。スライスは46g500円。六軒屋町のカネミツ食品の協力で製造しているきくらげ入りの「パンダこんにゃく」は100円。直売所のみのお値打ち価格です。JAグリーンセンターやぐぅぴいひろばなどでも販売しています。不溶性食物繊維とカルシウムが豊富。肉厚で食感が良く、無農薬で安心安全とあって、人気は上昇中です。生を湯通ししてポン酢やしょうゆで食べたり、玉子に混ぜて焼くのもお勧めです。
【楽しく和やかな職場】
「皆で楽しく働き、和やかな雰囲気です」とスタッフ。働いて1年半という20歳の男性も「農作物を育てる仕事は楽しいです。作業も自分に合っているので気持ちよく働けます」と笑顔。「スタートしてまだ2年ですが、障がいのある方が働きやすい環境を作り、先を見据えてさらに大きく発展できる事業にしたいと皆で頑張っています」と川上さんは話しています。
きくらげ農園 春日井ファーム
春日井市花長町2-27-2 まことハイム103号
電話(37)0141