2021年6月プランタン記事
「後世に産業遺産を伝える」
春日井市Ｄ５１保存会(弥生町)
【交通児童遊園で活動】
春日井市Ｄ５１７９２蒸気機関車保存会(Ｄ５１保存会)は弥生町の交通児童遊園内に設置された、Ｄ５１７９２蒸気機関車の保存整備を行っています。蒸気機関車を間近で見ることができ、運転席にも入れるとあって、他県からも多くの見学者が訪れる人気のスポットです。
【春日井を走った車両】
この蒸気機関車は昭和十七年に製造され、昭和四十一年まで春日井を走っていた車両。「当時、姿を消していく蒸気機関車を残そうという機運が高まり、国鉄や市の尽力で、昭和四十七年に現役を退いたこの車両が春日井に来ることになりました」と加藤弘行会長。昭和四十八年の設置と同時に保存会が発足しました。
【昨年は全塗装を実施】
現在会員は３０人。毎月第４日曜の午前に清掃点検を行います。活動内容は車体のさび落としと磨き出しと油の塗布。雨が降ると金属部分にさびが出るので、毎月きれいに磨きます。昨年はコロナ禍で閉園した時期に全体の塗装を実施。他の地域の保存会との交流も行っています。
【仲間も募集中】
最初の会員は国鉄ＯＢ中心でしたが、現在は一般の人が多く、２～３０代の若手もいます。全員機関車好きで、美しい姿を維持することが喜び。鉄道の産業遺産を後世に伝えたいという使命感もあります。「市と連携し、皆さんにマナーを守って楽しく見学してもらっています。活動に参加してくれる仲間が増えるとうれしいです」と会では話しています。
春日井市Ⅾ５１保存会
【住所】春日井市弥生町２‐７０(春日井市交通児童遊園内)
【電話連絡先】(５１)４８６８ 加藤会長
