2020年11月「~書のまち春日井~魅力伝える」

2020年11月プランタン記事
「書のまち春日井」魅力伝える
河地清さん

 【「小野道風の風景」発行】
 今年8月、三恵社から『小野道風の風景―生誕伝説地〝書のまち春日井〟の歴史と文化―』が出版されました。著者は修文大学非常勤講師で「ふるさと春日井学」研究フォーラム会長の河地清さんです。7年前に郷土研究家の有志で設立した同フォーラムは「ふるさと意識なくして地域活性化なし」をコンセプトに文化、歴史、自然など様々なふるさと春日井の魅力を伝えながら、地域の活性化をすすめる活動をしてきました。
「小野道風の風景」はこれまでフォーラムで発表された研究や貴重な資料を引用しています。

【十六歳の感想】
 本書を読んだ十六歳の男子学生の感想文を読ませていただきました。「近年日本は諸外国から『COOLJAPAN』として注目されており、日本の歴史を認識してもらう大きなチャンスが来ています。しかし実際には日本人すら自国の歴史を詳しく知らないことがあります。(中略)深い理解のためには地域を重んずることが大切になってくると思います」と書いています。
 そして「小野朝臣遺跡碑」の現代語訳で「どなたか(小野道風の)出自に関してさらに詳しく検証して頂き、その旨を公に示して欲しいと願います。千年後でもかまいません」と記されていることに触れ「小野道風が生きた時代は主観性を帯びていた出来事も時の流れとともにそれを失い、歴史または伝説となって不明瞭になっていってしまいました。しかし、本書に書かれているように、現在残されているわずかな証拠から歴史を紐解き、現代の技術や知識を持って検証していくことで主観性を取り戻していくことができるのではないかと考えます。日本の文化や歴史を守っていく為にもこのような活動は絶やしてはいけないと考えます」とも述べています。

【地域ぐるみの協力を】
 河地会長は「前途有望な若者が本書を読んで、地域の歴史を知る必要性・重要性を述べてくれたことが頼もしくうれしく思いました。鳥居松商店街では街角メッセージの書道作品に警察署や市内高校生の作品も加わって『書のまち』の風景が根付きつつあります。今後も地域が協力しながら『書のまち春日井』の文化や歴史を守っていければ」と話しています。

書籍(「小野道風の風景」)は中日鳥居松販売店で770円(税込み)で販売しています。
また「ふるさと春日井学」フォーラムの過去の会報はHPで閲覧できます。

問い合わせ
☎(82)5973、河地清会長

>中日新聞 鳥居松専売所

中日新聞 鳥居松専売所

(有)中日鳥居松販売
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