2020年1月「寄り添って仲間作りを」

2020年1月プランタン記事
「寄り添って仲間作りを」

【もみのき福祉会を発足】
 鳥居松町の喫茶店「アランシオネ」オーナーの篠田依美さんは、4年前に友人の今村そのみさんと母の由美子さんの3人で、一般社団法人もみのき福祉会を立ち上げました。頸椎損傷で寝たきりになった知人の「障がい者の意見を取り入れながら、一緒に支援をしてくれる事業所がほしい」という願いが設立のきっかけになりました。

【安心できる居場所に】
 篠田さんは、地域の高齢化が進む中、アランシオネが安心できる居場所になればという思いがあります。今村さんは介護福祉士で、自らも難病や障がいがある家族を介護。本人や家族の気持ちがよくわかります。思いが合致し、店の奥の一室を拠点にすることにしました。

【訪問介護事業も】
 もみのき福祉会の代表は由美子さん。活動の一つである訪問介護「モンリーとクレヨン」は今村さんがサービス提供責任者です。障がい者中心で、特に重度の人の訪問を行っています。丁寧にきちんと介護をしたいという思いから、ヘルパーの受けられる範囲で行います。

【健康作りのイベントも】
 活動のもう一つの柱は健康作りや仲間作りで寄り添うこと。2カ月に1度行う「魔女会」は、鍼灸師やヨーガ療法士がボランティアで協力してくれています。運動療法やツボ押し、ヨーガなどを通じて、自分の体を自分でメンテナンスし、健康を保つ方法を学びます。健康に良い食べ物も紹介。ほかにもコンサートやさまざまなイベントを行い、地域の人たちが楽しく集える機会を設けています。来年度は視覚障がい者サポートボランティアグループ「スマートマインド」の活動に賛同し、福祉映画「イーちゃんの白い杖」の自主上映協力も行います。

【誰かに会える場に】
 「健康は誰もの願いですが、病気になった時にも誰かが寄り添ってくれて、迷惑をかけても良い人間関係が作れると良いなと思います。状況やニーズに合わせながら、ここに来れば誰かに会える。一人ぼっちではない。という場になればうれしいです」と二人は話しています。

アランシオネ
春日井市鳥居松町3‐179
☎0568-89-3871
営業時間:8時~17時半
定休日:水曜日・日曜日

>中日新聞 鳥居松専売所

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